今日の心がけ～職員のスピーチ～

秘湯で温まった話

温泉宿に、Ｍさん夫婦が出かけた際のエピソードです。
旅館までの道は圧雪状態でした。道路は狭く、対向車と行き交うこともままならなりません。
八キロほど走ったところで、山を降りる一台の車とすれ違いました。
その車は、片方のタイヤチェーンが脱落しているようでした。
さらに一キロほど走ると、道にチェーンが落ちていました。
宿の主人は、すかさずチェーンを拾って、今来た道をＵターンし始めたのです。
大変な雪道をいとわず、躊躇なく行動する姿に感動したＭさん夫婦。温泉で温まると共に、何より心が温まった旅になりました。

◆今日の心がけ◆できることは迷わず行動に移しましょう
（『職場の教養』：一般社団法人倫理研究所より）

自分の状況が大変になることが分かっていても、誰かのために何かをするということは、いざやろうとするとなかなか体が動きません。
他人事として見ていたり、聞いていると、やってあげればいいのに…と思いますが、自分がその立場になると、余計なことなのではないか？
当て外れなことしてないか？など、色々な思いがめぐってしまい、即！行動にうつすことができません。
このお話の大変な雪道での出来事ではなくても、日常でよくありそうな座席を譲る行為や、ちょっと困ってるような人への声がけだけでも、
すっと行動することが難しいです。

ですが、自分が不安な時や困ってる時に声をかけて貰ったり、落としたものを拾ってもらったり、
道を譲ってもらうだけでも、すごく嬉しいし、気持ちが温かくなることが日常でよくあります。これくらいなら、自分にも出来るはずです。

自分がして貰って嬉しかったことは、自分がしてもきっと喜んでもらえるのだと思います。
優しさや思いやりのお返しをする気持ちで、当たり前に行動できるようにしていきたいです。

庶務係　大澤