今日の心がけ~職員のスピーチ~

国士無双

2019.02.08

紀元前、中国では、楚の項羽と漢の劉邦が覇権を競い合っていました。
当初、項羽の下にいた韓信でしたが、あまり重用されないため、劉邦の下に行くことにしました。
ここでも初めは重要な職を与えられませんでした。
ある時、劉邦の最も信頼を寄せる側近が、韓信の並々ならぬ才能に気づき、将軍に大抜擢するよう進言したのです。
当初、劉邦は難色を示しましたが、側近は、韓信が国士無双(この世に二人といない不世出の天才)であることを滔々と説きました。
そして劉邦は、自軍を韓信に委ねる決意をしたのでした。
韓信の才能を見抜いた側近の慧眼と、部下を信頼し、すべてを委ねた劉邦の度量は、組織にとって必要なことを教えてくれています。

◆今日の心がけ◆人を見る目を育てましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

人をただ見るだけの目は、持っている人は沢山居ます。
ですが、その目でちゃんと見て判断し、相手の才能に気付ける人はなかなか居ないのではないかと思います。

人には感情があるので、どうしても好き嫌いや、周りの噂などに左右されて、正しく見て判断することが出来ないこともあるはずです。

このお話の韓信さんも、楚に居たときも漢に来てからも、同じ能力を持った同じ人なのに、
最初に出会った上司の項羽さんはその能力をちゃんと見て評価して、活かすことが出来ていません。

ですが、移動先に、敵国から来た韓信さんを、差別することなくちゃんと評価することが出来る、素晴らしい目を持った上司が居たことで、
この世に二人と居ない天才とまで言われることになったのだと思います。

たとえどんなに立派な人でも、全ての人に目を向け、その人の才能に気付くことは出来ません。

ですが劉邦さんは、ちゃんと部下の才能に気付ける、素晴らしい「見る目」を持った人を、自分の側近に出来ていたということで、
その時代で勝ち残る運命の人だったのだと思います。

自分のことをちゃんと見てくれていると感じられたり、自分に関心を持って関わってくれていると思える人の周りには、
「国士無双」とまでではありませんが、様々な才能や能力を持った人が必然的に集まるのかもしれません。

私も、沢山の出会いの中で、その人の良さや大切さ、その場所は大切なのか、居るべき場所なのか、
ちゃんと自分の目で見て正しく判断できる人になりたいです。

そして、自分の「見る目」では頼りない時に、ちゃんと人や物事を見て、助言をしてくれる友達や仲間が傍に居てくれる、
そんな人間でありたいと改めて思いました。

庶務係 大澤

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