今日の心がけ~職員のスピーチ~

捨てられずにすんだ食品

2022.01.25

環境省の平成27年度の推計によると、まだ十分食べられるのに捨てられてしまう食品が、日本国内で年間640万トンに達しています。
これは、国民一人一日あたり、茶碗一杯弱(140グラム)に相当します。

もったいないこととは承知しながらも、鮮度を過度に重視する日本人の傾向が、その一因とも指摘されています。
そのような中、「フードシェアリング」と呼ばれる方法で、「極力捨てないようにしよう」という取り組みが進んでいます。

外食店などが、売れ残りそうなメニューや廃棄していた試作品を、割安価格でサイトに掲載するのです。
ユーザーがそれを予約することで、捨てられてしまう食品を購入できるという仕組みです。

こうした取り組みが広がれば、今後、食品の廃棄量削減に一定の効果を生むかもしれません。
私たちの日々の生活においても、極力捨てずにすむような工夫ができないか、考えを巡らせてみることも必要でしょう。

まずは今日、なるべく残さず、ありがたく食べ物をいただきたいものです。

  今日の心がけ◆感謝と共に食事をいただきましょう
  (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

食材を輸入に頼っているにもかかわらず、多くの食料を食べずに廃棄しているという現状はムダそのものだと思います。
そして、多くのムダを出していながらも、現実には7人に1人の子どもが貧困で食事に困っていると聞いたことがあります。

「食品ろす」という言葉を最近よく耳にするようになりました。
「食品ロス」とは、主に商品にならない規格外のもの、売れ残り品や返品されたもの、食べ残し、消費期限切れ、?いた皮や切り落としたものなど・・・が挙げられます。

「食品ロス」の削減には、SDGsにもある 「つくる責任、つかう責任」、これに尽きると思います。

本文にもありました「フードシェアリング」の取り組みとは少し違いますが、「サルベージ・パーティ」という楽しそうな活動が、TVで紹介されていました。
家庭で余ってしまった食材を各自持ち寄ってシェフが即興で美味しい料理を作り、持ち寄った参加者で味わう、通称「サルパ」という取り組みです。

「サルベージ」とは、「難破船を救い出す」という意味があり、冷蔵庫の中でもう少しでダメになってしまいそうな食材を救い出すということからきているそうです。

コロナ下の現状では、この「サルパ」の実施は難しいところです。
しかし、自己紹介を兼ねて持ち寄った食材をどのような理由で持ってきたのか、それぞれの食品への事情も分かり、食品ロスに関する情報交換だけでなく、人と人とのコミュニケーションにも繋がる場としてもとても興味深い活動だと思います。

こうした活動を通して、一人ひとりが食品に対して丁寧に扱うことで、ムダのない生活を送り、また、環境にも自分自身の健康にも繋がるよう心掛けていきたいと思いました。

 

実習指導担当 栗原
  
  

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