今日の心がけ~職員のスピーチ~

店長の采配

2022.01.20

対人恐怖症で、人との接し方に悩みを抱えていたY子さん。初めてのアルバイトをしたのは、二十五歳の頃、地元の飲食店でした。
不安でいっぱいだったY子さんに、店長が提案したのは、他のスタッフと顔を合わせない早朝に働くことでした。
それまで、その店では、夜の営業が終わると早めに帰宅し、翌朝、皆で後始末をしていました。スタッフに喜んで働いてもらいたいという、店長の方針でした。
〈Y子さんにも喜んで働いてもらうににはどうしたらよいか〉と店長は考え、思いついたのが早朝の時間帯です。
Y子さんは時々、早めに出勤したスタッフと顔を合わせることがありました。
やがて人がいることに慣れていき、会話を交わせるようになったのです。

◆今日の心がけ◆適材適所を見極めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

適材適所を見極めるということは、その職場についてや、業務についてなど、全体を把握し、その人を色んな面で理解していないとできないと思います。

このお話の店長さんのように、全体を見て、うまく馴染めない一人を、どのようにしたら馴染めるのかと、丁寧に考えてくれる方ばかりではありません。
日々の業務の忙しさなどもあり、「とにかく全体に合わせてください」、「早く馴染んでください」という方も少なくありません。

初めてその業務について、まだ業務にも馴染めていないし、自分のペースも掴めていないのに、とにかく周りに合わせて動かなければいけないというような雰囲気になってしまうと、気持ちも追い詰められてしまい、対人恐怖症ではなかったとしても、とても辛いと思います。
どのような業務が得意かということではなく、どのようなことに不得意さを感じているのか、今の業務がどのような状態なのか、職場での立場がなどうのかなどを理解し、困ってることなどを受け止めてアドバイスや指示出しなどをしてくれることで、今の居場所がいづれ適所になるのではないかと思います。

私自身、受け入れる立場になることも増えてきましたので、「こうしてね」「合わせてね」と、押し付けるような感じではなく、相手が業務や人間関係にうまく馴染めて、今いる場所や業務が嫌なものになってしまわないように、周りを見ながら丁寧に対応できるように、気持ちや行動に余裕を持って業務を行なっていきたいと改めて思いました。
そして、私にとっての適材適所は何なのか、どこなのかを、今更ですが見つけていけると良いなと思います。

庶務係 大澤

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