今日の心がけ~職員のスピーチ~

「坂を下る時は」

2021.06.16

友人を見舞うため、Tさんが、近くの総合病院に行った時のことです。
階段を昇っていると、隣のスロープを車椅子で降りてくる男性の姿が見えに入りました。男性が乗る車椅子を、奥様と思われる女性が押していました。
二人の様子を見ていると、心なしか、坂を下る速度が徐々に増しているように見えます。
奥様の手元もおぼつかないようです。
Tさんは直感で〈危ない〉と思い、声をかけて止まってもらいました。
そして、「このようなスロープでは、後ろ向きで下るほうが、乗っている人も怖くないものですよ。
補助する側も、足の踏ん張りがきいて楽ですよ」と伝えました。
以前、自身が怪我をして、車椅子に乗っていた経験があったからです。
Tさんのアドバイスに納得した二人が、そのようにしたところ、思いのほか楽だったようです。
とても感謝してその場を後にしました。
引っ込み思案なTさんですが、自身の経験や知識が人の役に立つのであれば、ちょっとしたことでも、躊躇せずに伝えていこうと思ったのでした。

◇今日の心がけ◇ 経験を伝えましょう

親切心から席を譲ったら迷惑がられたという話や、迷惑行為を注意したらトラブルになってしまったなど、他人とかかわりを持つことが少々難しい世の中になってきています。
身近な人であっても、良かれと思ってアドバイスしたことが相手の受け取り方によっては感謝から迷惑に転じるケースも少なくありません。

しかし、スロープを降りる2人の姿が目にし、心配して見守っていた状況からもTさんの純粋な優しさが伝わります。
思いやりの心は 自然とその人の言動に現れるものだと思います。

日々の業務でも、周囲からのアドバイスで抱えていた業務が円滑に進むことがあります。
大切なのは、助言に素直に耳を傾けることと、何よりアドバイスをくれた相手への感謝の気持ちだと思います。

私自身も誰かの役に立てるような経験があれば、まずは少しずつでも学生へ伝えていけたらと思いました。

教務係  寺田

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