今日の心がけ~職員のスピーチ~

良かれと思って

2021.06.14

 Aさんは、妻がパートで働くようになったことをきっかけに、少しでも家事を楽にしてあげたいと手伝うことにしました。
 ところが、食器洗いをしようとすると、「後で私がやるから」と止められてしまうことが、度々ありました。
 釈然としないAさんでしたが、その訳を聞いてみると、「洗い方が雑でうるさく、食器が割れそうで心配なの」という答えが返ってきました。
さらに、「手伝ってくれるのはありがたいけど、結局、二度手間なのよ」とも言うのです。
 <家事をすることで、妻は喜んでくれるはず>と思っていたAさんは、自身の雑な洗い方に気づかされ、少し恥ずかしくなりました。
良かれと思ってした行動も、相手に喜ばれなければ意味がありません。
 良いことほど<させていただく>という謙虚さが時には必要でしょう。
Aさんは職場でも、<相手の思いをよく知り、必要とされる働きをしよう>と考え、行動するようになりました。

今日の心がけ◆相手の思いを汲み取りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 楽にしてあげたい、相手を思いやるその気持ちは素敵だと思います。
ただ、そう思ってした行動が、逆に悪化させることもしばしば起こります。
見ている状況から判断し、自分にとっては良いと思ったことでも、相手にとってどうなるかという想像もできたらよかったのだと思います。

 普段、家事をしている人にはその人のやり方があります。
そこに別の人が介入してきたら、手伝うつもりだったとしても、それを崩されてしまうので困ってしまいます。
手伝おうとした人も、もともとは純粋に大変そうだから手伝おう、協力しようという思いだったとしても、否定されてしまうと、せっかくやってあげたのにという気持ちにもなってしまいます。
 
今回の話では、手伝う側が指摘されて、考えて行動することに気づいていますが、相手も否定だけではなく、別の手伝い方を提示するなどして伝えられると、よりよいのではないかと思いました。
 いくら近い関係でも、所詮、別の人間なので、感じ方や考え方は異なる部分があります。

一方的な思いにならない行動ができるように、お互いが思いやれるような関係性が作れるとよいと思いました。

教務係 相馬

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