今日の心がけ~職員のスピーチ~

特別な日

2021.06.09

A氏は毎年、母の日になると〈何かしてあげないといけないなあ〉と思っていました。
しかし、妻と子供に「電話で元気な声を聞かせてあげて」と言うだけで、自分からは何もしていませんでした。
数年前、A氏が大病を患って、十時間以上の大手術をした時のことです。
手術は成功し、リハビリに専念している頃、妻から、手術当日の母の様子を聞く機会がありました。
「お母さんはあなたの手術中、食事もしないで、その場から動く様子がなかったの。
話を聞くと『母親として、何もしてあげられないと思うと辛くてね。
できることは祈ることしかないと思ってね』と言ってたのよ」
その話を聞いたA氏は、初めて素直に感謝の気持ちを伝えたのです。

◆今日の心がけ◆両親の願いに思いを寄せましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

このお話では、奥さんの助言をきっかけに、ご両親への思いを再確認した日ということで、母の日を特別な日としているとのことでした。
一年間の内に、同じように感じる日が、何回もあると思います。

特に、誕生日は一番再確認できる日なのではないかと思います。
自分が存在できていること、人間関係で傷つけられたり、ちょっと怪我をしたりなど色々あったとしても、この年まで不自由なく育ってこれたことなど。
改めて考えると、両親が社会の危険なものや病気や人の悪意などから守ってくれて、生まれた時から一年、一年、健康と成長を願い愛情をかけてくれたことに、感謝をしなくてはいけないという気持ちになります。

両親に誉められた日や叱られた日、心配をかけた日、喧嘩をしてしまった日、大切な報告をした日、一緒に出掛けた日、迎えに来てくれた日など、カレンダーで何の日と定められていない日でも、自分自身の「何かの日」があると思います。

私自身、このお話を読んだことで、そんなことを思い出す良いきっかけになりました。
これからは、できるだけ意識して、今までの両親の思いに、何かを返せるように接していきたいと思います。

そして、自分の心に余裕がある時は、学生や周りの人たちが、それぞれの特別な日を思い出すきっかけになるような、優しさや気の利いた言葉を贈れるような人間でいたいと思いました。

庶務係 大澤

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