今日の心がけ~職員のスピーチ~

コイに恋して

2021.06.02

埼玉県加須市は、こいのぼりの生産地として知られています。

県内で唯一「手描きこいのぼり」を製造していた橋本弥喜智商店は、2016年9月に109年の歴史に幕を降ろしました。

3代目当主で県認定の伝統工芸士である橋本隆さんは、「コイに恋し続けてきた」と語っています。

目やうろこを描く際には、はけに鮮やかな顔料を含ませ、力強い線や、きれいなかすれ、ぼかしなどの技法が駆使されています。

「肉筆には心がこもっている。 手書きのこいのぼりはどれも世界に一つだけだ」と、こだわりの仕事を続けてきた橋本氏は、技術伝承の道に進んでいます。

誰もが職人のように、手作業での高い技術を生かした仕事をしているわけではありません。

しかし、どのような職種でも手を使う仕事はあるでしょう。

道具や機械を駆使しての仕事、またパソコンでの仕事も手を使います。

その手に、どれだけ心が込められているかで、仕事の仕上がりは変わります。

職人にように自信と誇りを持って、良いもの作りに努めたいものです。

 
  今日の心がけ: 仕事に心を込めましょう
  (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

本文にある伝統工芸士の橋本さんが「手描きこいのぼり」の製造を続けてきたのは、ご自身の仕事に自信と誇りをしっかりと持っていらしたからだと思います。
だからこそ、仕事に幕を下ろした今では、その多くの技法を伝えるべく、技術伝承の道に進まれたのだと思いました。

仕事にそしてその細やかなな作業に愛情を持ち、一つ一つの技法が積み重なって出来上がる大きなこいのぼりは鮮やかで迫力もあり、見ごたえがあることでしょう。

作りての技術と心が込められているものこそ一流品が出来ると思います。

私は手に職といった特別な技術を持ち合わせておりませんが、30年近く事務職一本で続けてこられたのは就職して一番最初の上司のおかげだと思っています。
当時、まだ26歳の上司でしたが、とても厳しく多くを教えていただきました。
新入社員の私に「自分の仕事に誇りを持って仕事をするのと、目の前の書類を何も考えずにただ機械的に淡々とこなすのでは、自ずと大きな差が出る」と釘を刺されました。
そして、”仕事の姿勢”と”仕事の質”、”会社の質”、そして何より”私自身の質”に繋がると言われました。

今でもこの上司の教えは、私の中で大きなベースとなっています。

事務の仕事は、実際には心を込めずともできる作業などいくらでもありますが、どんな仕事でも必ず人が関わっています。
人は心で感じます。

こいのぼりのように完成した作品こそ残せませんが、どのように業務を進めるか、心を込めて一つ一つ目の前の仕事の意味を考え、しっかりとこなしていきたいと改めて思いました。

 

実習指導担当 栗原
  
  

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