今日の心がけ~職員のスピーチ~

祖母の笑顔に

2021.01.16

Sさんは、出張からの帰りがけに、」母方の祖母を訪ねました。
かつては祖母の家の近くに住んでいたのですが、引越しをしてから、次第に疎遠になっていたのです。
祖母は年齢と共に視力が衰え、視界の半分はまったく見えないといいます。
「それでも、雰囲気であんただとわかるよ」と、屈託なく微笑みました。
別れ際、「今日はありがとうね」と手を握ってくれた祖母の裏表のない笑顔に、心が洗われるような思いになりました。
以来、日常のコミュニケーションでも、時おり祖母とのやりとりを思い出しては、温かい笑顔を心がけています。

◆今日の心がけ◆温もりの源を見つけましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

私も引っ越しをしてから、祖父母や親戚に会う機会がほとんどなくなりました。

大人になり、時間が自分中心になり、仕事が休めないからとか、友達と約束が入っているからなどと理由をつけて、両親の帰省に付いていかなくなりました。
このSさんは、祖母の笑顔と、疎遠になっていても変わらずに温かく迎えてくれる優しさに、自分の行いが少し冷たかったということに気付かされ、更に癒されたのだなと思いながらこのお話しを読みました。

私自身も、子供の頃に優しくしてくれた叔父や叔母、祖父母に会えるうちにもっと会いに行けば良かったなと、切なくなりました。
親や周囲の人の大切さや有り難さは、いつか自分がその立場になったときに気付けば良いということもありますが、限りある時間の中で、誰かに会う、誰かと接するということは、後では遅いのだと実感しています。

今、まさに、コロナのせいで、会いたい人に会えず、帰りたい所や行きたい所に行けない状態で、寂しい思いをしている人が沢山います。
中には、そんな気持ちも考えずに、他県から来た人を犯罪者のように中傷したり、暴言を浴びせたりしている人がいるのを知り、コロナのせいで体だけでなく、心まで病んでしまってる人がいることに、とても悲しい気持ちになります。

なかなか簡単には見つからないかもしれませんが、見てるだけで顔が緩むとか、そのことを考えると楽しい気持ちになるとか、物でも人でも動物でも何でも良いので、そんな存在を見つけて、心の温かさをうしなわないようにしたいと、改めて思いました。

庶務係 大澤

OPEN CAMPUS

オープンキャンパスの日程を見る

受験生向けのお知らせ

一覧で表示

在学生向けのお知らせ

一覧で表示

閉じる
閉じる
閉じる