今日の心がけ~職員のスピーチ~
「締め切り間近に」
2020.03.23
機械メーカーに勤めて6年になるIさんは今でも教訓にしている経験があります。
それは、お客様立会いのもとで、機械の試運転をする日が近づいていた時のことでした。
機械の動力であるモーターの納入が遅れていたため、作業が止まっていました。
Iさんは焦りと苛立ちで、思わず先輩に愚痴をこぼしました。
すると先輩は「ない物に対して焦っても意味がないじゃないか。
それよりも、今確認できることをしてみたらどうだ」と、
アドバイスをしてくれました。
Iさんが機械を手動で動かしてみると、部品が擦れ合って動作に問題があることが判明しました。
すぐに設計者と相談し、部品を加工することで問題が解決したのです。
もし、動作確認をしないままモーターを待ち続けていたら、試運転には間に合いませんでした。
それを思うと、今でも背筋がゾッとするのです。
Iさんは焦るような状況でも今できることに取り組んでいます。
◇今日の心がけ◇ 時間を上手に使いましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
仕事には想定外のトラブルはつきものです。
問題が起きた時にどう対処できるかが大切ですが、なかなか思うようにいかないこともあります。
動揺から冷静な判断力や行動力が欠けてしまうことが要因です。
今、世の中は新型コロナウイルスの広がりによって混乱しています。
トイレットペーパーなどの買い占め騒動も、人々の冷静な判断力を奪い、先の見えない不安から衝動的な行動にでてしまう状況なのかもしれません。
外出も制限されがちになり、自律神経の乱れや睡眠障害など「コロナ疲れ」という現象も起きています。
しかし、こんな時だからこそ家庭で過ごす時間を見直してみるのはどうでしょう。
慌ただしい日常をゆったり過ごす良い機会かもしれません。
今できることに工夫や新しいアレンジを加えて今しかできない過ごし方を発見したいと思いました。
教務係 寺田