今日の心がけ~職員のスピーチ~
「砂漠緑化の父」の言葉
2020.02.28
山梨県の富士吉田市に大正寺というお寺があります。
明治三十九年にこのお寺で生まれ、後に「砂漠緑化の父」と呼ばれたのが、故・遠山正瑛氏です。
遠山氏は、鳥取大学農学部教授を退官後から九十七歳まで、
「沙漠開発は世界平和につながる」との信念のもと、中国の砂漠で緑化活動に身命を賭しました。
その意志は、「日本砂漠緑化実践協会」の設立や、日本からのボランティアで構成された「緑の緑化隊」という運動体に結実し、砂漠を森へと変えました。
「知恵のある人 知恵を出す / 金のある人 金を出す/ 物のある人 物を出す / 命出す人 命出す / 四つが組んで 頑張れば / 世界の砂漠は 緑化す
る」という遠山氏の言葉は、多くのことを示唆してくれます。
緑化活動にその生涯を捧げた遠山氏なくして、今の森はなかったでしょう。
しかし、資金面の援助をする人や手伝う人がいたからこその森、ともいえます。
どのような物事でも、一人の力だけでは成し遂げられません。様々な役割を担う人がいて物事は成就するのでしょう。
今日の心がけ◆自分の役割を見つけましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
色々な偉業を成し遂げた歴史上の人物にも、それができるように支えたり、協力した人たちがいるはずです。
私たちの仕事も、主担当や部長委員長の先生がいて、表に立って見えるのはその人ばかりかもしれません。
しかし、委員会や各部署のメンバーが協力したり、時には全教職員で分担して行っているものも多いと思います。
実際に携わらなくとも、他の業務をすることで負担を軽減してくれたり、よりよいやり方をアドバイスしてくれて作業時間が減ることもあります。
多くの人の協力を得て仕事ができていることをわかっていても、忙しさなどの中ではつい、気付けないこともあります。それを忘れないように、
また、自分も物事に対してどのようなことができるか、自分の業務だけでなく全体として目を向けられるようにしたいと思いました。
教務係 相馬